ぼやき店長です!
さて、冒頭の「入門します」ですが、
田舎育ちのO様、めでたく、注文住宅を建てられ、ご家族で幸せそうに暮らしています
注文といっても、99%は奥様の要望でかためられ、最初から最後まで設計担当者と奥様とで決め、旦那様は蚊帳の外でした
お子様が大きくなり、ちょうど、リフォームを迎える時期にさしかかり、
O様は奥様に宣言しました
今回のリフォームは「俺が決める!」と
そこで、弊社にご依頼があり、旦那様の生まれ育った、田舎育ちから始まり、
家に対する、要望も聞かせていただきました
旦那様はとにかく、小さいころに過ごした、実家の匂いが抜けず、
なにやら現代の生活文化になじめないご様子、とはいっても、ある程度のところで妥協して頂くため
やんわり、御忠告させていただきました
私が、最後まで懸念したのが、旦那様の畳に対する執念です
テーブルを嫌い、座卓でご飯が食べたいそうで、となると、フローリングではなく畳という選択になります
こたつでミカンを食べた事をとても懐かしんでおられました
旦那様の要望を図面におりこみ、お見せすると、
「じー」っと図面とにらめっこ
2~3分程たったころでしょうか?
何かご不満があるのかと構えていると、なんと、畳の間をさらに広げるよう、要望が飛んできました
最近では、一部、畳をひくかたもいらっしゃいますが、どちらかといえば、
畳の間をフローリングに変える方がほとんどです
O様は素人ですので、図面にすれば、私の言わんとすることがわかって頂けると思い、図面を引き直し、ご提示しました
すると、又、3分ほどの図面とのにらめっこ、ちょっと嫌な予感がしました
旦那様が口を開きます
案の定、「畳を広げてくれ」、すると横で図面をにらんでいた奥様が「やめて」と一言
ですが旦那様のご意向がまさり、リビングダイニング全面、畳をひくことに
今でも忘れません
リビングダイニング、20畳、前面に畳を敷き詰めた瞬間、
どこかで見た、柔道場のようでした
旦那様は、入門した気分ではなかったでしょうか
(#^.^#)